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法則 [雑情報]

労災対策で、よく説明されるのに、
ハインリッヒの法則「1:29:300」があります。

「重傷」以上の災害が1件あったら、
その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、
300件もの(危うく大惨事になる)傷害のない災害が起きていた
{=「ヒヤリ・ハット」と呼んでいます。}
労働災害5000件余を統計学的に調べ、導いた数値です。
更に、幾千件もの「不安全行動」と「不安全状態」が存在してます。

いつおこるか分からない災害を未然に防ぐ方法として、
不安全な状態や行為を認識し、
ヒヤリ・ハットの段階で地道に対策を考え、
実行することが重要になるという話です。

これは、クレーム対策や他の仕事でも応用され活用されます。

爆笑問題のハインリッヒの法則―世の中すべて300対29対1の法則で動いている 

 

 

 

 
「分解点検は普通考えたら、忙しい前にやるのがよい。
常識的には大型連休前にやるのがベターだった」
事故を起こした遊園地の社長は新聞社の質問に答えた。

連休前にやっていても事故は起こったでしょう。
不具合を発見できなかったと思うからです。
安全に対する認識があまりにもありません。

新聞によると、
同社は年1回の「年次点検」にあわせ、自主的に主要な部品を分解。
その際、磁粉を使ったり超音波で検査したりして、
微細な傷を調べる「探傷(たんしょう)検査」を実施していた。
今回破断した車軸も検査対象だった。
ということには、なっています。

15年間一度も交換していなかった事実が物語っています。
別の遊園地で、亀裂が見つかり交換した例があり、
亀裂などがなくても定期的に交換している施設があるのです。
自分の所では起こりませんから・・って感覚です。
微細な傷が発見出来たとしても、この程度なら使えるだろうと
判断しそうな体質がみえます。

幹部は会見で
「メーカーから交換時期などの指示もなく点検で対応してきた。
折れた車軸が事故原因だとすれば、判断が甘かった。」と話しました。

会見のニュースを見ていて、この人たちホントに会社の幹部?
どっかの協会の方たち?みたいと、感じたようた人も多かったのでは
予想の通り、特別な方々でした。

なんの責任感もない人たちが幹部の組織が できるのが
天下りの法則。

破綻国家の内幕 公共事業、票とカネ、天下り 利権の構造 

 

 

 

 


(メモ)
ハインリッヒの法則
労働災害5000件余を統計学的に調べ、計算し、導いた
労働災害における経験則の一つである。

他にも
バードの法則
ニアミス600:物損事故30:軽傷事故10:重大事故1、の比が成り立つ
タイ=ピアソンの結果
ニアミス400:物損事故80:応急処置を施した事故50:軽中傷事故3:重大事故1
があるようです。


(更新、追加分)

朝日新聞が特集してますので、概略を
 遊戯施設や建築設備の安全について、国交省は法令とは別に
 日本工業規格(JIS)を各分野で制定し、具体的な方法を示している。
 車軸の部分は、遊戯施設のJISで、超音波や磁気で傷の有無を調べる
 「探傷試験」を年1回以上行うよう定められている。
 しかし、JIS順守は必ずしも義務でない。
 こうしたあいまいさが、現場の誤解と検査の不徹底を
 招いている恐れがある。

 大阪府吹田市は、
 遊戯施設の検査基準を市で独自に定められる条例がありながら、
 具体的に示していなかったことがわかった。
 建築基準法施行規則は、遊戯施設などの定期検査報告の際、
 必要な書類を自治体が独自に定められると規定している。
 吹田市は「市建築基準法施行細則」を条例として制定。
 「JISに基づく検査結果」を市長が必要と認める書類にすれば、
 車軸の傷を調べる「探傷試験」は法的な義務となる。
 (asahicomジェットコースター事故特集)

現行法内でも、JISに基づく検査で、事故は防げたのです。

 エキスポランド社は1月に定期検査をしたものの、
 車軸の探傷試験をせずに「指摘なし」との報告書を吹田市に提出
 「探傷試験は自主的なもの」と説明し、後日
 「JISの規定を知らなかった」と釈明
 吹田市は7日、市で現場チェックをしていないことを明らかにした。
 報告書への検査結果のデータ添付も求めていなかった

 エキスポ社は今年1月に年1回の年次点検を行っていたが、
 例年は同時に実施している分解点検を5月半ばに延期。
 年次点検でも車軸からナットをはずして、
 車軸のネジ部分の亀裂を目視確認していなかったという。
 (asahicomジェットコースター事故特集)

過去、遊園地の事故で刑事責任は
責任の度合いが分散され、個々の責任を問うのは難しいとか、
予見の可能性が低いという理由で、
過失は大きくないと、十分に追求されていません。



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