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新しい生活5 [古い話]

『きれいな訪問者』

日曜日に一緒に買い物に出かける事もあります
ついて行ってるだけなのですが、
自分では行かない所に行ける面白さがあります。
帰ってきたら、ドアのところで
「じゃぁ」とか
「また後で」でなくて
そのまま703号室に上がってしまう自分がいます。
こっちの部屋のほうが落ち着いたりします。
ちょっと変です。

だけど、入室を遠慮した事で、後悔した事があります。


ある夏の日

「ストローある」 隣からの電話です
「なにするの」  普通は飲む為ですが、使ってるの見たことないし。
「モデルの子がストローでないと飲めないって」
「へー」     モデルの女の子が来てるんや

とりあえず探します。冷蔵庫に古いのが1本見つかります。
とりあえず持っていきます。 (入れって招かれたらどうしよう)

「ピンポン」 「はーい」 「これしかなかった」 「ありがと」 「じゃ」

玄関で渡しただけです。
なんかあっけなく終わった気がします。
誘われなければ入れなかんでしょうか。

モデルはやっぱり綺麗なん?
どんなこ だったんだろう?

見そこなった事を後悔してるのです。
今でもね。

”コップから飲めない”って、気取ってるの?
ちょっと、ひいた気持ちが、
のぞきもしないで、帰らせたのでしょうか

”モデル”という言葉に負けたのも認めましょう。
もうひとつの理由は、
きれいなストローがなかった事。

どういうこと?

多分、きれいなストローがあったら、束で持っていって
「どうぞ」と直接渡せたからです。

袋のないストロー1本が後ろめたかったのです。

今も、よくわからない恥ずかしさがあったみたいなのです。
うーん、複雑。自分の事なんですが、良くわからない。

だって、
今なら、買いに行ってでも届けるからです。




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