一応、邦画が抜いたけど [映画:一般]
2006年の日本映画の興行収入(興収)が、1985年以来、
21年ぶりに外国映画を上回る見通しとなったと、発表です。
邦画の興収は昨年の817億円。今年11月までで935億円、
全興収の53%です。
邦画の比率は、黄金期の50年代後半は70%台
60年の78・3%をピーク後、75年に初めて50%を割れ、
02年には27・1%にまで落ち込んでました。
最近の特徴は、日本映画作品のヒット作品に
テレビ局が製作に加わり、影響力を大きくしているところです。
新聞、雑誌、TVニュースでも報道されています。
50年代、大作主義。黒澤明、小津安二郎、円谷英二監督作品が並びます。
60年代、60年に574本も。しかし、TVは普及していきます。
東映がヤクザ任侠路線、東宝が若大将、ゴジラなど各社シリーズものが多数つくられる。
また、独立系のA・T・G(アート・シアター・ギルド)作品が活躍した時代です。
70年から80年代は、アイドル映画など質の低下した作品が多くなります。
80年代、ジブリ作品登場です。
過渡期となった60年代。その原因のひとつのテレビが、
今のヒットの原動力なのが皮肉です。
もし、安易なシリーズ作に走らなかったら、飽きられなかった?
それは、どうかはわかりませんが、
アメリカン・ニューシネマとヌーヴェルヴァーグという新しい流れが
海外では起こっていました。
「映画館で観ないとね」という作品以外は、TVで放送で見るのが、
私は、定着しましたが、よろしいですか?
1年ぐらい待ちますよ。
宣伝活動はすごく大きいですが、
情報番組が取り上げざるを得ない様な
「TV無関係のヒット作品」が、多く出てこないと
邦画復活って言えないように思いますねん。
----参考情報-----
邦画最大のヒットはアニメーション映画「ゲド戦記」。
11月末現在で興行収入は76億5000万円
実写映画は「LIMIT OF LOVE 海猿」「THE有頂天ホテル」
「日本沈没」「デスノート」の東宝に集中です。
「フラガール」はテレビ局が関与せずにヒットに至った珍しいケース。
前編後編に分けて公開した「デスノート」は、
前編をDVD発売前にテレビ放送し、後編が前編を上回るヒットです。
スポーツ新聞読者ファン投票
1 デスノート前編・後編 東宝 日本テレビ
2 フラガール シネカノン
3 日本沈没 東宝 TBS
4 LIMIT OF LOVE 海猿 東宝 フジテレビ
5 手紙 日活 ギャガ Gyao
6 THE有頂天ホテル 東宝 フジテレビ
7 男たちの大和 YAMATO 東映 テレ朝
8 時をかける少女 角川ヘラルド
9 ゆれる シネカノン
10 嫌われ松子の一生 東宝 TBS
外国映画
1 パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト
2 父親たちの星条旗
3 ダ・ヴィンチ・コード
4 ホテル・ルワンダ
5 M:i:3
6 ワールド・トレード・センター
7 ナルニア国物語第1章ライオンと魔女
8 ブロークバック・マウンテン
9 ユナイテッド93
10 カーズ
1/11追加 映画専門誌キネマ旬報の2006年ベストテンの発表 読売新聞より
【日本映画】
1: フラガール 2: ゆれる 3: 雪に願うこと
4: 紙屋悦子の青春 5: 武士の一分 6: 嫌われ松子の一生
7: 博士の愛した数式 8: 明日の記憶 9: かもめ食堂 10:カミュなんて知らない
【外国映画】
1: 父親たちの星条旗 2: 硫黄島からの手紙 3:グエムル 漢江(ハンガン)の怪物
4: ブロークバック・マウンテン 5:麦の穂をゆらす風 6:太陽
7: カポーティ 8: グッドナイト&グッドラック 8:クラッシュ :10マッチポイント
MovieWalkerのシネマ大賞
順位は総合順位です
第2位 フラガール
第3位 デスノート the Last name
第5位 ゆれる
第6位 手紙
第7位 かもめ食堂
第8位 LIMIT OF LOVE 海猿
第9位 THE 有頂天ホテル
第11位 嫌われ松子の一生
第16位 木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
第19位 タイヨウのうた
第1位 パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト
第4位 硫黄島からの手紙
第10位 ダ・ヴィンチ・コード
第12位 プラダを着た悪魔
第13位 ホテル・ルワンダ
第14位 RENT
第15位 クラッシュ
第17位 ブロークバック・マウンテン
第18位 カジノ・ロワイヤル
第20位 ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
1月30日、日本映画製作者連盟(映連)が、06年の映画産業諸統計を発表
06年に日本国内で公開された作品は邦画417本、洋画404本の合計821本
総興行収入(興収)は2025億5300万円
邦画は、総計で前年比131.8%の1077億5200万円を稼ぎ、洋画は948億200万円
観客総動員数は1億6427万7000人(2.4%増)
スクリーン数も05年の2926スクリーンから、3062スクリーンへと増加
【邦 画】 | |||
1 | 「ゲド戦記」 |
76.5億円 |
東宝 |
2 | 「LIMIT OF LOVE/海猿」 | 71億円 | 東宝 |
3 | 「THE 有頂天ホテル」 | 60.8億円 | 東宝 |
4 | 「日本沈没」 | 53.4億円 | 東宝 |
5 | 「デスノート/the Last name」 | 52億円 | ワーナー |
6 | 「男たちの大和/YAMATO」 | 50.9億円 | 東映 |
7 | 「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション /ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」 |
34億円 | 東宝 |
8 | 「映画ドラえもん/のび太の恐竜2007」 | 32.8億円 | 東宝 |
9 | 「涙そうそう」 | 31億円 | 東宝 |
10 | 「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」 | 30.3億円 | 東宝 |
【洋 画】 | |||
1 | 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 | 110億円 | ワーナー |
2 | 「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」 | 100.2億円 | ブエナビスタ |
3 | 「ダ・ヴィンチ・コード」 | 90.5億円 | ソニー |
4 | 「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」 | 68.6億円 | ブエナビスタ |
5 | 「M:i:III」 | 51.5億円 | UIP |
6 | 「Mr.&Mrs.スミス」 | 46.5億円 | 東宝東和 |
7 | 「フライトプラン」 | 31.2億円 | ブエナビスタ |
8 | 「チキン・リトル」 | 26.8億円 | ブエナビスタ |
9 | 「ワールド・トレード・センター」 | 24億円 | UIP |
10 | 「キング・コング」 | 23.5億円 | UIP |
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