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フィールドの向こうに人生が見える [トトとか]

「オシムの言葉」を読みました。

本の帯に、内容のない本によくあるコピー
『この一冊でオシムのすべてが解る』があります。
”すべて”などと軽々しく使わないでほしいです。
サブタイトルの「フィールドの向こうに人生が見える」で、十分伝わります。

この本のアマゾンのカスタマーレビューには、沢山の書き込みがあります。
売れてるからこそですね。
特に最初の頃に書かれたものが、内容をうまく伝えられてます。
歴代代表監督をシェフに例えたものは、おもしろいです。

きっかけ
代表監督就任後、この本がよく紹介されてました。
でも、売切れ状態の時が続いていたので、
なかなか手にする事が出来ませんでした。
それからは、忘れていたのです。
でも、再び、読んでみようかと思わせたのは、
特定の記者が、いつも嫌味な記事を書いていたからなのです。
すべての人が、絶賛すると言う事はありえない事ですが、
毎回毎回、批判的なのもおかしな話です。
大勢が賛同する中で、わざと問題を提言して、
目立ちたい(売上につなげたい?)のは、見えみえです。
でも、それだけではないように感じました。
何か恨みがあるのだろうか、
記者会見で馬鹿にされたと思い込んでるのだろうか、
そのへんを知りたくなったのです。

そんな興味本位の答えは、書かれていませんでした。
動機の目的は、あっさり無くしました。
でも、いいんです。イビツァ・オシムをもっと知れましたから。

言葉尻を勝手に解釈してひん曲げてる人が書いているのは、
”記事”とは呼べません。
ちょうどいい言葉がありました。”たわごと”でした。
多くの人が、この記者の”たわごと”を信じてないので、
とるに足りない事です。放置していればいいのです。

ただ、この本の中に、
「新聞記者は戦争を始めることができる。意図を持てば
世の中を危険な方向に導けるのだから。
ユーゴ戦争だってそこから始まった部分がある」と、
インタビューに答えた一節があります。
語録としてとりあげられ、注目を浴びてる事に対する考えを聞かれた時に、
あわせて答えられた言葉です。
言葉の重要性をとりあげています。マスコミ諸君は考えて発言してますか?


感想文を書くには、もってこいの本かもしれません。
管理職の教科書にもピッタリくるかもしれません。
無数にあると思える経験と知識の引き出しがあるにもかかわらず、
「毎日、選手から学んでいます」と言ってのけるこの人は、
「私の仕事はスイカを売ることでなくて、
生きている人間と接してるわけだから」
と、言い回します。
人として接するから、相手の事を十分に考えて、
指導されているのがわかります。

日本は強くなります。日本サッカーは変わります。
そう信じれる監督が就任してくれた幸運に感謝します。
スポンサーや、協会の横文字名称好きの方も、
変わられる事を強く希望します。

 

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

  • 作者: 木村 元彦
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本


オシム監督語録はジェフウナイテッド市原千葉のサイトにあります。
この本では、その語録を列挙してるのではありません。
「悪者見参」とあわせて、感想などと、考えていましたが、すごく長くなりそうなので、投げ出しました。
2冊を通して、スポンサーがある以上、マスコミは正義、正確でない事、また、スポンサーが国家に変わったときに、手先になる事を、強く意識しました。



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