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いちげんさん [映画:一般]

午前2時過ぎから放送されていた 「いちげんさん ICHIGENSAN」 をみました
ここ最近、邦画を観る様になりました。
自分の中で好みが変化してきた実感はないのですが、
食わず嫌い的なところがあったような気がします。

京都シネメセナ第1回助成作品で映画祭のオープニングで上映されたそうです
原作 デビット・ゾペティ著『いちげんさん』
出演 EDWARD ATTERTON 鈴木 保奈美 中田喜子

スイス人留学生の「僕」と、盲目の女性「京子」の出逢いと別れを京都四季を舞台に
描かれています。

私が興味を持ったのはタイトルの「いちげんさん」です。
テレビ欄でこの単語を見過ごしていたらたぶん、
映画の存在さえ知らずにいたように思います
「いちげんさん」に過剰に反応するのは京都人だからでしょうか、
京都を離れ15年が過ぎようとしていますが、
テレビの京都特集はチャンネルを回し(古い時代の人にとってチャンネルは回すもの)
てしまいます。生まれ育った土地に、思い入れがあるのは特別な事ではないと思います。

京都の排他的感覚を揶揄(やゆ)して、
他県の人が「いちげんさんお断り」を取り上げるのを、こころもとなく感じてしまいます。
映画の中では、京都に受け入れられたい願いに反して、
疎外感を感じる場面が幾度となく描かれます。原作は読んでいませんので、
作者が京都に対して否定的であったのか、どうかは判りません
脚本、監督は森本 功氏、大阪生まれ、京都市立日吉が丘高校出身です。
『この街の人がみんな同じじゃなく、それぞれで、あなたが留まらない人』 
だと、東京生まれの京子がスイス人の主人公に話すシーンは
ミスタードーナッツの店内でした。

いちげんさん

いちげんさん

  • 作者: デビット ゾペティ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 文庫


以下 ラストシーンの記述があります。(注意)


冒頭の京都を紹介するところで、 
格式ある店は、「いちげんさん」でない馴染みの客を見えなくなるまで見送り、
客は振り返ることを忘れない と説明しています。
ラストでは、東京へ行く京子をずっと見送る 「僕」に対し、
振り返らず歩き続ける「京子」がいます。
「僕」から「京子」は「いちげんさん」ではなかったのに、
「京子」から「僕」は「いちげんさん」だったとあらわしてるのでしょうか?
私的には、盲目の彼女に振り返る事が重要でなかったと勝手に解釈しています。
「いちげんさん」とそうじゃない人の違いは信頼関係かな と思ったからです。

京都が舞台の映画

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